午前中はさまざまな時の話題、各利用者さんの近況などを取り上げて、言語聴覚士(ST)のリードのもと、みんなで楽しくお話しします。みんなが同じ障害をもっているので、気おくれすることや恥じらいもなく、のびのびとお話しできる時間です。
重度の失語症の方でもみんなの会話に参加していただけるよう、STが工夫します。
初めての方、右手の麻痺で左手しか使えない方でも、デジカメで上手に撮れるように、元報道カメラマンが丁寧に指導します。気候のよい時には撮影のために外出することもしばしば。
車椅子の方でも大丈夫。交通機関をうまく利用して、季節の花などを撮影に行きます。撮った写真はパソコンに取り込んでトリミングすると、見違えるような芸術的な作品に。
元々書道をやっていた方でも、右手が麻痺してから書道をあきらめてしまう方が多いようです。すももクラブでは多くの方が、左手に筆を持ち替えて、素晴らしい作品を生み出しています。書道の教師の資格をもつSTが丁寧に指導します。
元々麻雀や囲碁の経験がある方は、失語症になっても病気の前と変わらず楽しめる方がほとんどです。すももクラブの麻雀は健全麻雀。賭けやたばこ、飲酒は一切なしです。
時にゲームにヒートアップすることもありますが、同じ障害の仲間同士、最後は和気あいあいと終了します。囲碁、麻雀ともに初心者歓迎。ボランティアの先生に教えてもらえます。
失語症になるとパソコンのキーボードが使えなくなることが多いのですが、マウスを使ってインターネットを楽しむことはできます。撮った写真を取り込んでカレンダーを作る人、ゲームを楽しむ人、動画を見る人、など様々に楽しんでおられます。
ボランティアの方の指導で世界が広がります。
やはり女性は手芸好き。昔とった杵柄を披露する方、右手が麻痺してから左手だけで根気のいる作業をやり遂げ、素晴らしい作品を生み出す人など様々。その出来栄えには皆が感心しきりです。
絵画グループには「病気の前は絵を描こうなどと思ったことはなかった」という方も多く、いざ始めてみると夢中になって取り組まれています。水彩、油彩、色鉛筆などを使って、テーマも自由に。元中学校の美術教師の熱心な指導によって、皆さんみるみる上達されます。